『騙し屋ジョニー──魔界都市<新宿>』(菊地秀行 朝日新聞社)

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4022738235騙し屋ジョニー 魔界都市〈新宿〉 (ソノラマノベルス) (ソノラマノベルス)
菊地 秀行 

朝日新聞社 2008-03-21
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菊地秀行の物語に出会ったのは高校一年生の頃だろうか。
『エイリアン秘宝街』に驚き、あわてて本屋に走った。
『吸血鬼ハンターD』と一緒に買ったのが『魔界都市<新宿>』だった。

その後の菊地秀行を読んでから読み返せば、
『魔界都市<新宿>』はちょっと甘い。
菊地秀行自身も「優等生的なジュブナイル」と言っているくらいだ。

けれど、その主人公・十六夜京也の甘さが私は好きだ。
非道な魔道師の手に落ちた人々の魂を前に彼が叫ぶひとこと、
「おれの名は十六夜京也──いまはじめて、貴様の敵にまわる」に
しびれたことを二十数年経ったいまでもはっきりと憶えている。

その『魔界都市<新宿>』に新作が出たので、さっそく買って読んでみた。
新宿はあのとき描かれた新宿のまま、京也はちょっと性格が変わっている。

物語はいつものように二転三転しながらするすると進む。
敵は世界的なテロリスト、というところがちょっと新しめだろうか。
最後の一文に余韻がないところが悲しいけれど、
たしかにこれは『魔界都市<新宿>』である。

あの<新宿>をもう一度読みたい方にだけおすすめする一冊。

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このページは、GTAが2008年5月 9日 21:38に書いたブログ記事です。

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